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【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.09(2023.1)毎日コツコツ レチノール貯蓄

更新日:2023年4月14日


専門医が教える美容コラム(全11回)

 

【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.09(2023.1)毎日コツコツ レチノール貯蓄


チノールの種類と効果

数年前から大きく注目されている、レチノール化粧品。シミ、シワ、ハリが出るために人気です。ご質問をいただくことも多いので、今日はレチノールとその仲間について、説明していきたいと思います。


レチノールとは一般的にはビタミンAのこと。ビタミンAは鶏レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草などに多く含まれています。化粧品に配合されるレチノールは安定化のためにパルミチン酸レチノールの形になっていることが多いです。パルミチン酸レチノールは紫外線を防御する効果もあり、光老化対策にも。なので、普段からしっかりとパルミチン酸レチノールを肌に貯蓄することが大事になります。作用の際にはパルミチン酸レチノール → レチノール → レチナール → レチノイン酸(トレチノイン)と形を変えていきます。生理活性の強さは、レチノイン酸(トレチノイン)が最大。レチノールの数十倍の強さなので、化粧品への配合は認められておらず、処方薬になります。この、レチノイン酸は古くからシミやシワに対して、美容診療で処方されています。肌の赤みやひりつきなどを生じることが多く、事前にその反応をしっかり説明されていても、実際、生じると不安になられる方もいらっしゃいます。


最近自己輸入される方もいらっしゃるようなのですが、自己判断で高すぎる濃度を使ったりするのは、やはり危険です。また治療中、休薬や濃度変更も行うことがありますので、医師の管理が必要な成分になります。一方で、パルミチン酸レチノールは肌に含まれるビタミンAの約 80% ほどで安全であるため、化粧品でもよく使用されています。この化粧品配合のパルミチン酸レチノールは、安心して使えるというメリットがあります。このレチノール系の効果としてはシミ、シワ、毛穴、ニキビなど。線維芽細胞の活性化によるエラスチンの質の向上、コラーゲン・ヒアルロン酸・グリコサミノグリカンの生成、肌のターンオーバーの促進、皮脂分泌の正常化、保湿など。とにかく肌を元気にしてくれるような様々な作用が知られています。