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【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.08(2022.12)メタボを防ぐ生活習慣とは

更新日:2023年4月14日


専門医が教える美容コラム(全11回)

 

【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.08(2022.12)メタボを防ぐ生活習慣とは


満の原因とその対策は?

早いもので12月になりました。綺麗なイルミネーション、空気はひんやり冷たく、街行く人がなんだか嬉しそうに見える、そんな12月は個人的に一番好きな月です。忙しかった一年を振り返って、ゆっくり、過ごす年末も待ち遠しいですね。


さて、冬場に増えるご相談は、ダイエット。太ることの問題は、外見の変化というのも大きいですが、やはり健康面に対しての影響に注意が必要です。

こちらは、2003年、慶應義塾大学医学部内科学 伊藤裕教授が提唱された「メタボリックドミノ」です。この図は生活習慣病の成因、進展と その合併症の発症、患者予後に関して、提唱されていて、さらに、上流から下流に行くにつれて、必要な医療費が高くなることも表しています。つまり、過食、運動不足等の良くない生活習慣が、肥満、インスリン抵抗性を引き起こし、これらが共通の原因となって、血圧上昇、耐糖能異常、脂質異常、その先の変化を起こしていくことを示しています


メタボリックドミノ


この病態の重積がいわゆる「メタボリックシンドローム」と呼ばれます。


肥満の原因は、内分泌疾患、ホルモン異常、薬剤性など、原因がはっきりあるものもありますが、過食や運動不足、睡眠不足や睡眠の質の低下、生活リズムの乱れ、過剰なストレスなど、生活習慣から来ることも多いです。そのため、当然のことですが、食事、運動、睡眠を見直すことが何より大事になります。食事に関しては、肥満だから栄養が足りているというわけではないので要注意です。食事量が単純に多いことももちろんありますが、食事の栄養バランスが悪いために、体がエネルギーを作り出すのに必要な栄養素が不足し、十分なエネルギーが作り出せなくなっている可能性もあります。エネルギーに変更できない栄養素が脂肪となり、身体に蓄えられてしまうのです。栄養効率をあげるように、ビタミンB群と、鉄、タンパク質を意識してとりましょう。場合によってはサプリメントを利用するのも一つです。最近話題のサプリメントとしてはNMNという成分があります。もともと体内や食べ物にもある成分ですが加齢により、減っていくことがわかりました。疲れやすさや、加齢の変化を抑えることにも有効と言われているので、代謝が落ちたように感じるなど気になる方は、こちらも試してみるのもいいかもしれません。さらに単純なことですが、食べる順番も大切です。餅などの糖質を一口目にとってしまうと、急激な血糖値の上昇を招いてしまいます。 糖分を取る前に野菜を取ることで、野菜に含まれている食物繊維、特に水溶性食物繊維が、胃腸内をゆっくりと移動し糖の消化や吸収のスピードを遅らせ、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。調味料にも糖質が含まれていますので、そちらも意識するようにしてみてください。また、よく噛むだけでも、腸内微生物叢と免疫系に作用し、良好な腸環境を提供する役割を果たす可能性がある、とも言われています。よく噛んで満腹中枢を刺激して腸内環境も整えていきたいですね。運動は、食後30分以内に、早歩きのお散歩を20分以上できると食後の血糖上昇を抑えるため、とても良いと言われています。


また、気になる部分だけ痩せたいという方であれば、最近はYouTubeでも楽しく頑張れる運動の動画なども沢山アップされています。クリニックでもクールスカルプティングという脂肪冷却の機械で対応可能ですのでご興味のある方は、ご相談されてみてはいかがでしょうか。


今年も大変お世話になりました。皆様、良い12月をお過ごしください。



 

古山恵理,自由が丘クリニック,ドクター,医師

執筆 / 古山恵理(ふるやま えり)

自由が丘クリニック形成外科部長
国立病院などで形成外科医として経験を重ね自由が丘クリニック入職
日本形成外科学会専門医

自由が丘クリニック,ウェブサイト,Instagram,インスタグラム,SNS,YouTube,動画


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