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【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.05(2022.9)多種多様な薄毛の対処法

更新日:2023年4月14日


【連載】自由が丘クリニック恵理ドクターの美容医療コラム VOL.05(2022.9)肌の代謝を整え美しい肌に


薄毛治療の指標について

みなさま、髪の毛の変化を感じることはありますか。今回は、薄毛治療についてです。勿論、ありのまま時間を重ね、素敵な方も沢山いらっしゃいますが、中には加齢に伴う薄毛が気になって、コンプレックスに感じている方も。日本人男性の約30%が進行性の男性型脱毛症A G Aと言われる時代、薄毛には対処法があることをお伝えしたいと思います。医師として薄毛治療を行う上で、男性型脱毛症及び女性型脱毛症診療ガイドラインを指標に治療を行うことが重要と考えています。その理由は2つ。1つ目はガイドラインに記載されている治療法は、安全性と有効性がしっかりと検討されているということ。薄毛治療は自費の美容医療です。美容医療の分野では、以前より安全性などが必ずしも確立していない未承認の薬品を使用することで、様々なトラブルが生じていました。この状況を鑑み、現在では患者さんが安心して医療を受けられるよう、様々な学会が中心となって美容診療ガイドラインを作成しています。薄毛もそれを指標に治療を行うことが推奨されています。続いて2つ目は、患者さん目線で考えた時の治療のわかりやすさ、という観点です。先述の通り、各々のドクターが患者さんに最善と考える治療を提案しています。しかし患者さん自身にとっては、判断が難しく分かりづらい内容であることも。というのも実は、以前私が薄毛専門クリニックに患者として受診してみた際、2年のコースで300万円以上の治療を提案されたことがあります。確かにそれは効果があるとは思います。ただし、いきなり少ない情報で高額の治療法が目の前に出てきた場合、本当にそれが自分にとって一番の治療法なのか冷静に判断するのは難しいと感じました。高額な医療ローンを組む前に、一度、治療法をシンプルに理解し、そこから何を足し引きするかを一緒に考えていくのがいいと思います。男性の薄毛は、薬や手術がとても効果的です。しかし、薬には効果がある分、副作用もありますので、子供が欲しい方などは、時期等を医師と相談されるといいでしょう。また、植毛手術はかなり多く行われている治療で、2019年には世界で73万件以上が施行されました。男性で長期的にも特に良い結果を出しますが、薄毛が進行してしまった状態では、適応外となってしまうこともあります。ですので、興味のある方は、カウンセリングをまずは受けてみられることをおすすめします。



女性の薄毛治療

一方、女性の薄毛は、原因がホルモンや加齢、生活習慣などさまざまな要因が重なり合っていて、複雑です。女性も塗り薬の治療が推奨されていますが、男性ほど薬の治療で急に良くなることは難しいのが現状です。 自分に合った頭皮ケアやヘアケア、食事内容、睡眠、ストレス対策などを含めてライフスタイルを見直し、予防を行う事がとても重要になります。薄毛は長期治療が基本です。ストレスも大敵ですので、悩みすぎず、ご自身のライフスタイルに合わせて、最適な対策を継続することがポイントです。


 

古山恵理,自由が丘クリニック,ドクター,医師

執筆 / 古山恵理(ふるやま えり)

自由が丘クリニック形成外科部長
国立病院などで形成外科医として経験を重ね自由が丘クリニック入職
日本形成外科学会専門医

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